若手俳優3人、阿部寛主演「天国からのエール」にずらり勢ぞろい

[映画.com ニュース] 若手俳優の矢野聖人、森崎ウィン野村周平が、阿部寛の主演映画「天国からのエール」(熊澤誓人監督)に出演することが決まった。3人は、阿部扮する主人公の後押しを受けてプロを目指す高校生バンド「ハイドランジア」のメンバーとして顔をそろえる。

 同作は、沖縄・本部町で小さな弁当屋を経営するかたわら、夢をもつ高校生を応援するために借金をして無料スタジオ「あじさい音楽村」をつくった故仲宗根陽さんと、プロとして巣立とうとする多くの高校生バンドとの触れ合いを描く。仲宗根さんと若者たちの姿を追って書籍としてまとめた「僕らの歌は弁当屋で生まれた・YELL」が原案だ。

 テレビドラマ「GOLD」にも出演する矢野が演じるのは、自墜落な生活をおくっていたが仲宗根との出会いをきっかけに夢を取り戻していくギター担当のユウヤ。阿部はあこがれの存在のようで、「共演したいとずっと思っていたのですが、こんなに早くかなうなんてビックリ」と喜ぶ。ほかの2人も、「尊敬する阿部寛さんと共演できるなんて、夢みたいでした」(ドラム担当のカイ役の森崎)、「阿部さんは現場全体の“お父さん”みたいな感じでした」(ベース担当のキヨシ役の野村)と口をそろえる。

 一方、“余命3カ月の弁当屋”に扮する阿部は、「これからすごく伸びていく3人。自分の体で感じたことを表現して、ラストに向けて集中を高めていた」と賛辞を惜しまない。実際に3人は楽器の猛特訓を経て撮影に臨み、「ハイドランジア」で紅一点のボーカル・アヤを演じた桜庭ななみとともに、観客1000人を前にしたクライマックスのライブシーンで演奏を披露した。

 撮影は、「あじさい音楽村」がある同所で既にクランクアップしている。